月から宇宙を見たい人
9月27日の夜、オンラインで1人の人と出会った。
ゆたかさん。目標は「月から宇宙を見る」こと。
キャリスピの同期であるさみーさんが「もっちゃんと絶対に合うと思う」と言って、つないでくれた。宇宙を目指している人が、僕以外にもいる。それだけで、会う前から少しワクワクしていた。
会の前に、僕は自分の自己紹介とビジョン、そして「当日どんな時間にしたいか」を文章にまとめて、先に送っておいた。
初対面の場で、僕はいつも相手の情報を覚えることに必死になる。名前、仕事、経歴。間違えたら失礼だと思って、頭の中がいっぱいになって、目の前の会話に集中できなくなる。
だから、相手にはそうなってほしくなかった。先に僕のことを知っておいてもらえれば、当日は安心して話せるんじゃないかと思った。
画面越しの緊張
それでも、当日は少し緊張した。
ゆたかさんは、落ち着いていて、どこか威厳のある人だった。僕には昔から、そういう人の前だと必要以上に相手を意識してしまうクセがある。今回もそれが出ていたと思う。
もう一つ、気にしていたことがあった。
僕は無邪気なところがある。人からツッコまれやすいところもある。それは僕の良いところでもあると思っている。だけど、その無邪気さが、僕の言葉を軽く聞こえさせてしまうんじゃないか。宇宙に行くという夢も、「ノリで言ってるだけでしょ」と受け取られてしまうんじゃないか。
以前の僕なら、初対面の人とのこういう場では、失敗しないように、当たり障りのない会話で終わらせていたと思う。
でもこの日は、自分の言葉で、熱を込めて夢とビジョンを語ることを意識した。
4つの働き方
話の中で、ゆたかさんが教えてくれたことがある。
「働き方には4つあるんです」
1つ目は、労働者。 2つ目は、自営業。 3つ目は、ビジネスオーナー。 4つ目は、投資家。
「1つ目と2つ目は、プレイヤーとして、自分の時間を切り売りする働き方なんです」
時間を切り売りする。
その言葉が、胸にずっと残った。
ゆたかさんは、どれが良いとか、どれが悪いとかは言わなかった。本当に、一言も言わなかった。ただ、そういう働き方がある、ということを教えてくれただけだった。
でも僕の中では、はっきりと答えが出ていた。
僕は、ビジネスオーナーか投資家として働きたい。
投資家になるには、ある程度の元手が必要だという。だとしたら。
もし、この人生に何の制限もないとしたら。
僕は、ビジネスオーナーになりたい。
心から、そう思った。
胸がドキドキした
その瞬間、胸がドキドキした。
怖かった。でも、それ以上にワクワクしていた。
これまでの僕は、プレイヤーとして働くことしか知らなかった。ケアマネジャーとして、会社員として、自分の時間を使って働く。それ以外の選択肢があるなんて、考えたこともなかった。
副業で稼げるようになろうと、プログラミングやWeb制作も学んできた。でも振り返ってみると、それも結局は「自分の時間を使って稼ぐ」という発想だった。働く場所が増えるだけで、時間を切り売りしていることに変わりはなかったのだ。
だけど、僕が本当にやりたいのは、時間を切り売りする働き方じゃない。ビジネスオーナーなんだ。心の底からそう思っている自分に、この日、初めて気づいた。
決断するのには、勇気がいった。
でも、決めてしまったら、不思議なくらい清々しい気分になった。
僕は、事業を立ち上げる。
「で、ビジネスオーナーって何?」
会が終わって、率直に思ったことがある。
ビジネスオーナーになると決めた。
……で、ビジネスオーナーって何?
決めたはいいけど、結局何をすればいいのか、まったくわからなかった。
とりあえずYouTubeで起業の仕方を調べてみた。青汁王子が話している動画があった。
もう勝ち筋が決まっているものは、みんながやる。だから、そこにはもう勝ち筋がない。いわゆるレッドオーシャンは難しい。逆に、誰もやったことがないブルーオーシャンにはチャンスがある。けれど、ゼロから道を作らないといけないから、当たるかどうかはギャンブルに近い。
だから、今伸びてきている業界に参入するのが、一番勝率が高い。
なるほど、と思った。
じゃあ、今伸びている業界って何だろう。
AIと壁打ちして見えたもの
僕はAIに問いを投げかけながら、壁打ちをした。
今伸びている業界は何か。それを「もっちゃん」に当てはめたら、どんな事業を立ち上げるのが一番勝率が高いか。
実は僕には、もともと「ケアマネDX」を推進していきたいという想いがあった。それは僕のビジョンの一つで、これまではケアマネDXのコンサルタントを目指していた。
でも、ビジネスオーナーという選択肢が出てきた今、一度それも脇に置いて、フラットに考えてみることにした。
やりとりを重ねる中で、ビジネスオーナーになる道として二つの選択肢が見えてきた。
「人を雇って、仕組みをつくる」か。 「商品をつくって、販売する」か。
じゃあ、どんなジャンルでやるのか。
考えて、考えて、最終的にたどり着いたのは、結局ここだった。
ケアマネ業務をDX化できるアプリやツールを開発して、商品として届けていく。
一周回って、同じ場所に戻ってきた。でも、中身はまったく違う。コンサルタントとして自分の時間を使って支援するんじゃなく、アプリやツールという「商品」をつくる。現場を知っている僕だからこそ、つくれるものがあるかもしれない。
それでも、決めた
正直に書くと、不安はある。
本当にこれが、僕が理想としている年収2,500万円に届くような事業に育っていくのか。本当に僕にできるのか。
それは、やってみないとわからない。
ワクワクと、本当にできるのかという不安。今の僕の中には、その両方がある。
でも、一つだけはっきりしていることがある。
あの夜、画面の向こうで「時間を切り売りする」という言葉を聞いて、胸がドキドキした。怖さもあったけど、それ以上にワクワクした。
その感覚を、僕は信じてみたい。
ゆたかさん、サミーさん、ありがとうございました。
僕は、事業を立ち上げます。



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